その日、僕は神になった

　そして彼らは歴史から学ばなければならない。自らが犯してきた罪を。繰り返してきた負のループを。そしてその負のループからは、自らの力で抜け出さなくてはならない。そのために何度同じ過ちを繰り返しても、だ。それこそが、彼らの犯してきた罪を償う、唯一の方法ではないだろうか？
償うために新たな罪を犯す。変な話だが、そうするしか彼らはその最大の罪に気付けはしない。負のループから逃れはしないのだ。どれだけの時間がかかるかは分からない。だが彼らならきっと出来るはずだ。そのための後悔という行為が行えるのだから。
　そして彼らはそのことを決して忘れてはならない。何世代経ち、どれだけの進化を遂げても。その大きな負のループを断ち切るためには、天界の住人、そして人類の双方が変わる必要があるのだ。