その日、僕は神になった
 今度は俺が黙る番だった。レイチェルの言うように、この思いは誰にも負けないかもしれない。だが、そんな精神論だけでどうにかなる問題ではない。
「そして神、あなたの推理は素晴らしいものでした。あなたらならばきっと、天界、そして人類を救うことができます。私はそう信じています」
 お世辞だとは分かっていた。だがそれでも、幾分かの励ましになったことは間違いなかった。
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