その日、僕は神になった
 俺は様々なことを考えた。最初から無へと帰ると覚悟していたのだ、それが一番ではないか?だがこの天界に残り、レイチェルの側で永遠の日々を過ごすのも悪くないか?新たな人類の先導者として名を残すのも悪くはない、だが俺はそんなタマではないか?などと。
 結局何の答えも選べないまま、頭だけが疲れて行った。もう何も考えたくない、なぜ神々はこんな面倒臭い選択肢などを用意したのだ?俺が思考回路をシャットダウンした、その時だった、一つのメロディーが頭に流れたのは。
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