その日、僕は神になった
「新たな生を受ける際、何一つ優遇しないでもらいたいんです。その容姿、才能、環境、俺はどんな状況下で生を受けたとしても、未熟児として産まれても、片足がなくとも、不治の病を抱えて産まれても、きっとその人生を謳歌し、その生を全うしてみせます。
 今の俺なら…、きっとそれが出来る。そんな気がするんです」
「分かりました。きっとあなたならば出来る。なんせ、この天界を変えた男ですからね。神々のお墨付きです」
 俺は笑った。三人の神々も笑った。レイチェルも笑っていたけど、その笑顔は少し寂しげだった。
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