その日、僕は神になった
 泣きじゃくる両親に玲花。夢の中でも見たな。いや、あれはもしかしたら、幽体離脱し、実際に見ていたのかもしれない。ならば葬式の場面は?あれは夢だったんだろうな。なぜならば、俺は息を吹き返したのだから。
 幽体離脱して彼らの様子を見ていたのならば、安心だ。俺はこれから彼らと上手くやっていける。いい親子関係を、友人関係を築くことが出来る。先ずは怪我を治し、当分はリハビリか…。そんなことを考えていると、親父は俺の耳元に顔を近づけ、呟いた。
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