その日、僕は神になった
「歓喜の余韻に浸りたい気持ちも分かりますが、今は挨拶を先決して下さい。さぁ、早く壇上へ」
隣のイケメンに促され、僕は訳も分からないまま檀上へと向かわされた。僕の一挙一同に全員の視線が反応する。全身がガクガクと震えているが、それは緊張からではない。恐怖からだ。目覚めたら布団の上ではなく見知らぬ場所、おまけに自分が誰なのかも分からなくなってしまったのだから。
隣のイケメンに促され、僕は訳も分からないまま檀上へと向かわされた。僕の一挙一同に全員の視線が反応する。全身がガクガクと震えているが、それは緊張からではない。恐怖からだ。目覚めたら布団の上ではなく見知らぬ場所、おまけに自分が誰なのかも分からなくなってしまったのだから。