その日、僕は神になった
 先進国でこの有様だ、発展途上国は更なる悲劇に見舞われている。低下な賃金目的の工場が乱立し、大気汚染物質をそこら中に垂れ流す。水質は汚染され、空中に漂う光化学スモッグ。そこに住む人々は汚染された空気や水に侵されながら暮らしている。だが政府はそれを見て見ぬフリだ。高額な外資のためならば、国民を生贄として差し出すのだ。彼らは先進国の餌場と分かっていながらも、喜んで尻尾を振っている。養豚場だ。先進国は自らの国々で汚染を味わってきたにも関わらず、発展途上国に関してはその対策を怠る。低価格な賃金で働いてくれさえすれば、後はどうでもいいのだ。大気汚染物質に侵され、癌になって死のうがどうなろうが構わないのだ。正に捨て駒だ。
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