Live 今を生きる
「菜々、休みっすか?」

僕よりも早く功也が聞いた。


先生は何も言わずに下を向いていた。

もともと静かな先生だと言うこともあって、

返答がないことに何か言うやつはいない。


先生はその無言のまま配るものを配り終えると、

静かにチャイムが鳴るのを待っていた。



鳴り終わると同時に口を開いた。



「菜々ちゃんは今日はお休みです。」





少し悲しそうな声だった。



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