先生の彼女さま

 「?!……」

あたしは吃驚して彼の顔を見た

 「またロクでもないこと考えてんだろ?…大丈夫だ」

彼はそう言って手を強く握ってあたしの頭を撫でてくれた

彼の

「大丈夫だ」

って魔法のような言葉はあたしの不安とかを夏の夜に消した

 「そんなに考えんな、俺もいるから」

って恥ずかしげもなく言う彼

あたしは彼に

 「はいっ」

って言うのが精一杯だった

だって心臓バクバク言ってるから



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