先生の彼女さま

 「…あたし…」

あたしは彼をすぐ追うことが出来なかった

だって…

あんなに寂しそうな彼

はじめて見たから

あたしは少ししてからキッチンで彼のお弁当を作っていた

 「茅智」

彼に呼ばれて行くと

 「コーヒー」

とカップを差し出す彼

いつもの調子に戻っていて、少しホッとした



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