先生の彼女さま
13.voice
客間から出ると
キンコーン
チャイムが再び鳴ってあたしはドアを開けると
「おかえりなさいませ」
「あぁ…直志はいるか?」
「えっえぇ奥さまと客間にいますよ」
「わかった……茅智、」
「は、はい」
彼はあたしの顔に近づいてきた
「えっえっ…ちょ仁さん?」
「……」
あたしの言葉でピタリと止まると
「悪い…」
ってあたしを通りすぎながら言った彼
やっぱりおかしいよ…