先生の彼女さま

 「…お前はこれからを考えなさい、学校のことがあるだろう?」
 「あ、…あぁ……」
 「これくらいでわが社の信頼は揺れんよ、では行ってくる」
 「行ってらっしゃいませ」

父さんはそう言ってくれたけど、俺は母さんを見て

 「……俺…」
 「仁、お父さんはあなた方を応援しているの、まぁ橘さんは別れろって言ったけどそんなつもりある?」
 「ま、まさかっ」
 「でしょ?お母さんも仁の相手は茅智って思ってるのよ?」



< 262 / 354 >

この作品をシェア

pagetop