右隣の弟/左隣の兄
教室に入ると
今は休み時間になっていて…
クラスメートが私に視線を向けた。
『えっ?何?!』
何人かの女子が私に近づいてきた。
『ねぇ?何で空賀先輩と話してたの?!』
『へっ?』
『空賀先輩と話せるとか超羨ましいんですけど~』
『『で?何で?!』』
と女子たちの質問責めにあってしまった私
『初夏…』
と後ろを振り向くと
『先輩!!!』
噂の京壱先輩がいた。
教室は一気に黄色い声が響き渡る。
『初夏…ちょっと付き合って…』
『何でですか?』
『あぁ~そんな態度とるわけ~?』
私はさっきの言葉を思い出した!
【今日1日言う事聞けば毎日バイクで送り向かい…】
『いえっ!さぁ~どこでも付き合いますよ!』
と私は先輩の腕を掴んで廊下を歩き始めた。
私は屋上に向かった。
『お前どこに向かってんの?』
『屋上ですが?』
京壱先輩は慌てた様子で口を開いた。
『おまっ!ちょっと待て!』
その声が届く前に屋上につき私は屋上のドアを開けた。
『ぁっ・・・ひゃっ!・・・もっと・・・』
私の目の前にはまさに最中の人たちが・・・
バタンっ
『先輩・・・』
『何?』
『もしかして知ってましたか?』
『おぅ・・・止めようとしたらお前が聞く耳持たずにあけちまったんだよ・・・』
『・・・違うところ行きましょ・・・』
と私は階段を下り始めた。
ガシッ
『えっ?』
『お前また最中の所行きそうだからな・・・』
京壱先輩は私の手を握って歩き始めた。