いも☆こん
妹ができた喜びというよりは犯罪を免れた喜びによるものだろう。
俺の頬を涙が伝った。
「良かったぁ…」
「泣くほど嬉しかったのか」
ある意味な
「……それより、ちゃんと見たか?」
「何が?」
ユマが指を差した先に目をやる。
「…あれがオレの妹か」
「よーく見てみ」
「確かに背が高くてスラッとしてて、まあ妹というよりはお姉さんっぽいかな。でも黒髪ロングはオレのタイプだし、あれはあれでモデルさんみたいで……」
今一度、照らされた光の下に目を凝らす。
「…………あれ妹?」
「弟かも」
何してくれちゃってんの?