いも☆こん
 
「オカが今さっき食ったのは"養子縁グミ"という、我がIBUが独自に開発した…まあ手っ取り早く血縁関係にもつれ込ます画期的な優れ物ですよ」



意味わかんないですから



ユマ姉さんの言っているモノの話も、その得体の知れない団体の話も

俺の頭では理解に苦しんだ。


「よく分からないです」

「無理もない。ただ合法的にユマがこの家の扶養家族になったのは確かなこと」

「…それマジで言ってます?」

「マジマジ」

信用できねー

「うさん臭い以前の問題ですよ」

「臭いものに蓋ばっかしてちゃダメよ」

「どういう理屈ですか。だいたい家族になるってのは養子縁組とか書類とか…そういう問題だけじゃないでしょ。うちの家族にはどう説明すれば」

「その辺は心配ご無用」

その辺どころか実際すべてが心配なんですけどね……



「ただいまー」


玄関から帰宅を知らせる声が聞こえた。


「ほら、言ってるそばからママが帰ってきたよ」

「帰ってきたはいいけど……」






何から説明すりゃいいんだよ





 
< 9 / 15 >

この作品をシェア

pagetop