いも☆こん
「オカが今さっき食ったのは"養子縁グミ"という、我がIBUが独自に開発した…まあ手っ取り早く血縁関係にもつれ込ます画期的な優れ物ですよ」
意味わかんないですから
ユマ姉さんの言っているモノの話も、その得体の知れない団体の話も
俺の頭では理解に苦しんだ。
「よく分からないです」
「無理もない。ただ合法的にユマがこの家の扶養家族になったのは確かなこと」
「…それマジで言ってます?」
「マジマジ」
信用できねー
「うさん臭い以前の問題ですよ」
「臭いものに蓋ばっかしてちゃダメよ」
「どういう理屈ですか。だいたい家族になるってのは養子縁組とか書類とか…そういう問題だけじゃないでしょ。うちの家族にはどう説明すれば」
「その辺は心配ご無用」
その辺どころか実際すべてが心配なんですけどね……
「ただいまー」
玄関から帰宅を知らせる声が聞こえた。
「ほら、言ってるそばからママが帰ってきたよ」
「帰ってきたはいいけど……」
何から説明すりゃいいんだよ