橋
昨日燃やした燃えカスに火を点けるので、着火するのはそんなに苦労ではない。それに雨はこの橋が遮ってくれるから、暴風雨でもない限りは火を起こせない事は無い。
つくづく俺は良い場所に居を構えた物だ。
ただひとつ難を言えば、ここからは浄水場が近いので水道がカルキ臭くて飲めない所。またまた「贅沢な」とか言ってるでしょう。
酒も煙草もやらないと、鼻は鋭敏になるんです。それじゃ折角のココアも台無しなんです!
「そうだ! そうだったよ!」
なけなしの金で買ってきたココアが有るんだった!
今日は久々の肉に、いつもより2ランクも上の米に、なんとココアまで有る。こんな幸せって有るんだろうか!
「先に飯を炊こうと思ったけど、まずココアだな!」
見るともう鍋の内側には細かい気泡がびっしりひしめいていて、今にも沸騰しそうな勢いだ。勿論沸かしたてのお湯でココアを入れれば、美味しさも香りも倍増するに決まってる。
「うおぉぉお! 何だか燃えて来た」
意味も無く興奮して沸騰を待つ。しかし結局待ちきれず、マグカップへお湯を注いでしまった事に腹を立てた俺は、「カップを温める為じゃん」とまた更に言い訳をして自分自身をなだめている。一体ひとりで何をやってるんだか。
つくづく俺は良い場所に居を構えた物だ。
ただひとつ難を言えば、ここからは浄水場が近いので水道がカルキ臭くて飲めない所。またまた「贅沢な」とか言ってるでしょう。
酒も煙草もやらないと、鼻は鋭敏になるんです。それじゃ折角のココアも台無しなんです!
「そうだ! そうだったよ!」
なけなしの金で買ってきたココアが有るんだった!
今日は久々の肉に、いつもより2ランクも上の米に、なんとココアまで有る。こんな幸せって有るんだろうか!
「先に飯を炊こうと思ったけど、まずココアだな!」
見るともう鍋の内側には細かい気泡がびっしりひしめいていて、今にも沸騰しそうな勢いだ。勿論沸かしたてのお湯でココアを入れれば、美味しさも香りも倍増するに決まってる。
「うおぉぉお! 何だか燃えて来た」
意味も無く興奮して沸騰を待つ。しかし結局待ちきれず、マグカップへお湯を注いでしまった事に腹を立てた俺は、「カップを温める為じゃん」とまた更に言い訳をして自分自身をなだめている。一体ひとりで何をやってるんだか。