「貴方にその心が有ったとすれば、それは自分を愛する『自己愛』だけ。

貴方は自分の才能の上にあぐらをかいて、神のように振る舞った。

それこそが神への冒涜だったのよ!」

それを聞いてレオナルドは、白目を剥いて卒倒してしまった。

「おおい、可奈子ぉ。俺より酷い仕打ちじゃねえの? これ!」

「うなななん、にゃにゃん」

トゥインクル、お前居たのか。

すっかりこいつの存在を忘れていた。

「ああ、貴女の遣い魔も貴女のことを『見損なったにゃん』って言ってます」

「がっちゃん! 何で貴方、トゥインクルの言葉がわかるのっ?!」

ははは。また目をまん丸にして驚いてやがる。


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