一体どうしたというのでしょう。

何だか周りの雰囲気も変です。

……!

人が倒れている!

何やら訳の解らないことを喚いている男も居ます。

「通り魔だ三塚! 人が刺された。救急に連絡しろ!」

先輩は犯人を見据えたまま本官に指示を飛ばします。

すぐさま本官は救急隊に連絡すると共に、署に応援を要請しました。

その時は我ながらいい判断だったと思ったのです。

人数さえ居れば多勢に無勢。犯人を難なく捕らえられるとそう思ったのです。

しかし……。


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