いやホントに飛び込んじゃったよぉ〜。
 ここは流れも緩やかだから、俺でも助けられるかも。よしっ!

 小屋から1.5㍑の空きペットボトルを二本持って来て、俺は勢い良く川に走り込む。

 お! 彼女を見つけた。洋服がまとわり付いているようで、バシャバシャと今にも溺れてしまいそうだ。
「頑張れ! これに掴まれ!」
 俺はシャツに入れていたペットボトルを彼女に持たせて、岸の方に引っ張って泳いだ。懸命に泳いだ。


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