「なんだ。俺の足腰が弱いってか! それは解ってはいるんだけどな、どうも走るのは好きじゃねえんだよ」

足を使って移動するのが嫌で、エンジンの付いたバイクに乗り始めた位だからな!

「なぁぁぁぅ」

しかしトゥインクルは苦虫を噛み潰したような顔で肩をすくめる。まったく! シャクにさわる猫だ!

「解ったよ。走ればいいんだろ、走れば」

次の日から俺は、遣い魔に付き添われて地獄のロードワークに出る羽目になったんだ。


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