「近いけどな。これはイタリア語さ、可奈子。ウォモが人、ウニヴェルサーレは万能って意味だ」

「人と万能、万能の人? ええええっ? それって!」

可奈子は何かに思い当たったのかアダッヂォに詰め寄った。

「貴方の前世はもしかして……」


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「うにゃにゃ、うにゃあん。にゃ」

一方トゥインクルは自分の修行もそこそこに、トレーナー業に精を出している。

お陰様で走り込みはようやく卒業し、スタート練習を行っているところだ。ビーチフラッグではいかに早く立ち上がり、自分の走りに持っていくかが勝負の要となる。

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