橋

俺は少年に擬態したトゥインクルの口角を摘まんで引っ張り上げ、歯をむき出しにしてみせた。

「こうしてな、腹を抱えて笑うんだ。ガッハハハハ」

「にゃっははは」

「上手いぞ！　ガッハハハハハ」

「にゃっはははは、にゃは、にゃはは」

俺とトゥインクルは擬態の成功を祝って、高らかに笑い続けたんだ。


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その頃可奈子は、とてもにわかには信じられない話をアダッヂオから聞かされていた。

「ウォモ・ウニヴェルサーレは、俺に対する周囲からの呼び名だ」

「アダッヂオではないのね」

「ああ、なぜアダッヂオと名乗っていたんだろう。周りから万能の人(ウォモ・ウニヴェルサーレ)と呼ばれていた俺には……いや、私には、レオナルドという名前が有るのに」