一方。

トゥインクルの巻き毛を指でくるくると弄りながら、俺はその顔を覗き込んだ。

「しかしエライ美少年に化けたもんだな、トゥインクル。これで耳と尻尾さえ無ければいい金になるぜ」

そんな物には興味など無いと鳴くトゥインクル。だが、うん。

これは耳と尻尾が有ってもイケる。

アレだ。

萌え系ってヤツだ。

「うにゃにゃん! にゃっ!」

いてっ!

引っ掻かれた。

マジマジ顔を見るなってさ!


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