宝石箱〜私達の宝物〜《短》
オイチャンはユッケをおんぶして店まで連れて行き、手当てをしてくれて、さらに全員にジュースをだしてくれて……
オイチャンが連絡してくれたユッケのお母さんが来るまでの間に、私達はオイチャンのことが大好きになっていた。
次の日、お礼を言うためにオイチャンの店に行った。
そのときもオイチャンは大丈夫か、と聞いてくれて私達にジュースを出してくれたんだ。
それから私達のたまり場は学校近くの公園から、オイチャンの居酒屋になった。
居酒屋へは、皆で行こともあれば一人で行くこともあった。
皆で行くときは営業妨害になりそうなくらいに、騒いでいたけれど。
一人で行くときはだいたい何かを相談するためだった。