宝石箱〜私達の宝物〜《短》
「……ねえ? そろそろ行かないとやばくない?」
散々飲んで食べて騒いだ私達。
ユッケにそう言われて時計を見ると、すでに三時半を過ぎていた。
「そうだね。そろそろ出よっか」
そう思い、残りの三人を見ると……ハチとシンチは酔っ払って潰れ、タロはすやすやと眠っていた。
「ハチ、シンチ、タロ! 起きてー! そろそろ行くよー」
そんな三人に、ユッケが可愛らしい声とは正反対の、強めの蹴りを入れる。
……相変わらず無茶苦茶するな。
私は変に感心してしまった。