月夜にだけ
「リサ…やっぱりリサだね!」


それはリサと同い年くらいの男の子だった。


「だ、誰?」


リサは驚いて尋ねた。


「オレ…。翔。翔だよ!」


その男の子は言った。


「ほら、小さい頃、夏になると一緒に遊んでたじゃないか。」


「…!!翔くん?あの翔くんなの?!本当に?」


リサの脳裏に、昔の記憶がいっべんに蘇ってきた。
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