月夜にだけ
翔は頭が良くて、勇気があって、それでいて優しくて…


リサはあの頃、幼心に初恋のような気持ちを抱いていたものだった。


「翔くん!懐かしいわね!本当に久しぶりね。」


リサは突然の再開に胸が踊っていた。


「少し話さないか。」


2人は月明かりの中を並んで歩いた。


歩きながら、どちらからともなく自然に手を繋いでいた。
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