月夜にだけ
翔は思わず立ち上がり、滑ってよろけたリサを抱きとめた。


2人は抱き合うような形になった。


吐息を感じるほど、翔の顔が近くにある。


大好きな茶色の瞳がリサを見つめている。


リサは心臓が破裂しそうなほどドキドキしていた。


「リサ…。会いたかったよ。ずっと好きだったんだ。」


翔はリサを強く抱きしめた。
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