月夜にだけ
2人は夜明け近くまで一緒にいた。


他愛もない話をして、抱き合って、kissをして…。


そして、また次の夜に会う約束をした。




ベッドに入り眠ったリサは、また夢を見た。


今度は今の姿の翔が出てきた。


また、こっちを見て笑っている。


けれど、薄いのだ。
翔の身体が透き通って見える。


透けて向こうの景色が見えるほどに。


「翔くん、消えないで!」


リサはそう口走って目を覚ました。


なんとも悲しい気持ちがしていた。
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