月夜にだけ
2人は初めて出会った森の中を歩いた。


月明かりが差し込んで、深夜とは思えないくらい明るい。


「この森…。ここで翔くんに出会ったのよね。」


「うん。リサはベソかいてたよな。」


「だって〜!道に迷ってめちゃめちゃ不安だったのよ。


だけど今見ると、そんなに深い森じゃないのね。


あの時はすごく大きな森のように感じてたけど。」


「まだ小さかったからなぁ。」
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