天然王子は狼です
あたしは意地悪に口元を緩ませる春先輩の頭を鞄で叩いた。
ええ。もう力いっぱい。
「何人前でやっとんじゃあ!あほんだらぁ!」
唖然とする春先輩を思いっきり睨み五月蝿い人ごみをかき分けて靴箱へと逃げた。
靴箱に靴を押し入れた時、
「朝から派手にやってんのねー」
「カナ…、あたしのせいじゃないもん」
「結衣も大変ねぇ、でもあんた気をつけなさいよ」
「え?」
カナがあたしの耳元に顔を寄せて囁く。
「完っ璧、あんた目ぇつけられちゃったわよ?春先輩のファンの子達に」
う、嘘…。
てかファンなんていんの?
ま、顔はかっこいいけどさ、天然だし意地悪だしあほだよ?
ええ。もう力いっぱい。
「何人前でやっとんじゃあ!あほんだらぁ!」
唖然とする春先輩を思いっきり睨み五月蝿い人ごみをかき分けて靴箱へと逃げた。
靴箱に靴を押し入れた時、
「朝から派手にやってんのねー」
「カナ…、あたしのせいじゃないもん」
「結衣も大変ねぇ、でもあんた気をつけなさいよ」
「え?」
カナがあたしの耳元に顔を寄せて囁く。
「完っ璧、あんた目ぇつけられちゃったわよ?春先輩のファンの子達に」
う、嘘…。
てかファンなんていんの?
ま、顔はかっこいいけどさ、天然だし意地悪だしあほだよ?