天然王子は狼です

平凡生活終了?!

出会ってすぐ恋に落ちた。
まだ何も分からない。
ただ知りたいと思う。

人はそれを恋と呼ばないかもしれない。
だけど……ここで手を放したらいけない気がしたんだ。


したんだけどー…。


「だからってイキナリすぎよね?」

「は………はい」


やっぱりそうですよねー?

只今クラスに帰ってお昼を食べながら親友のカナに叱られてます。


「で、名前は?」


「確か…春?名字は知らない」


だってあの後、恥ずかしくってすぐ走って帰っちゃったんだもん。


「はあ?!ソイツに合わせなさいよ!」

はい。この子あたしの姉みたいなんです。
姉御肌なんです。


「…クラスも知らないッ」


「お馬鹿!!」

髪をかきあげながら溜め息を付いたカナ。
ちなみにカナは美人です。

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