執事と人魚姫

伝説




「お嬢様? 何を読んでらっしゃるのですか?」




「あ、綺羅!!
人魚姫の話よ」




「人魚姫・・・・ですか・・・・フム・・・」





「どうかした?」




「いえ」




大きなお屋敷の中の小さな部屋。



話をしていたのは、執事・金井綺羅とお嬢様・森田零。



「ねぇ、綺羅!人魚ってホントにいるのかな?」



「いませんよ・・お嬢様・・・・人魚は妖怪ですから・・・とっくに死んでるんじゃないですか?」



「・・・・・そっかぁ・・・・残念だなぁ・・・会いたかったのに・・・・」




「・・・・あ、でも伝説では人魚は今もいるって言いますよね・・・」



「あ、言うね!!」





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