あなたの言葉につつまれて・・・ ~それぞれの明日へ~
「絢さん、義隆のこと
好きなんじゃないですか?」


「えっ!?」


「さっきの取り乱し方、
直哉兄と重なっただけでは
ないでしょ?」


「うん・・・
まだ、はっきりとは・・・」


「いいんです。
絢さんが好きだと思ったときで。

今日のことは義隆には言いません。

だから、絢さんが
好きだと思ったときは
あいつの気持ち
受け止めてあげてください。」


加地くん・・・


「うん。 わかった。」


そう言うと、加地くんは
ニッコリと笑った。






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