あなたの言葉につつまれて・・・ ~それぞれの明日へ~
「啓?」


「ん!?」


「なんでもない。」


佳奈はそう言って微笑みながら
俺の胸へ顔をうずめた。

まるでその動きは動物みたい。


「なんやねん。」


俺も自然と笑顔になる。



「佳奈。」


「ん!?」


佳奈は上目使いで俺を見た。



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