あなたの言葉につつまれて・・・ ~それぞれの明日へ~
「義隆、何話してたの?」


「ん!? うん・・・」


なんだか言いにくそう・・・


「何よ、私には内緒?」


私は義隆の顔を覗き込んだ。


「直哉兄に許しをもらってた。」


「許し? 何の?」


「絢香との結婚の・・・」


「えっ!?」


「絢香。」


義隆は私の方を向き、
真っ直ぐ私を見た。


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