呪業―じゅぎょう
地獄の始まり
「ハッハッハッ!!君達、こんな事で驚いてはこの先やってけないぞ?恐怖はこれからが本番だ!!」

何だって!?
これ以上に恐ろしいものがこれから起こるってのか!?


冗談じゃねぇ!!



「ふざけんじゃねぇ…何で俺達がこんな目に合わねぇといけねぇんだよ!!」

弱気の俊彦が血相を抱えながら叫ぶ。

「ひっく…ひっく…やだぁ…あたし帰りたいよぉ…」

一番怖がりな洋子は泣きじゃくる。

「あたしも…帰りたい…」

洋子につられ、香奈も泣きだした。

その後も次々と女子が泣き、クラス中が男に抗議した。

それに腹をたてた男は胸元から銃弾を取り出し、それを天井に向け、引き金を引いた。

――――バーン!!!!


銃弾の音がクラス中に響く。


その音共にさっきまで騒いでいたやつらも、泣きじゃくる女子もピタッと止まり、一気に静かになった。


そして静かになった事を確認すると、男は口を開いた。

「いいかお前ら、これ以下騒ぐとこいつみたいになるぜ?」

そう言ってぐったりと倒れた…いや、恐らく出血多量で死んでいるであろう奥村に目を向けた。

それを見て怯えまくる皆を、男は満足気に笑った。

「これからは、俺が担任になる事は分かっているだろうが…その前にいくつか説明をする」

その言葉に全員が息を飲む。
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