Three Love



入学式当日

朝からあいつに逢った

正直ドキっとした。

久しぶりに逢ったあいつは

少しだけ、大人びてた。


「おはよう」


あいつは

播摩 謙斗(ハリマ ケント)

あたしが辛いとき

支えてくれた。

大切な幼馴染だ。


「・・・おはよ。」


「宇宙は高校でもまた、弓道やんの?」

「謙斗は?」

「俺はやるよ。宇宙は?」


あたしは決めていた。

あいつがやるなら

あたしもやる。


「あたしもやる」

「そっか。また一緒だな。」

謙斗は笑顔で言った。

その笑顔に少しだけ

ドキっとした。

「じゃあ、あたし先に行くね。」

「おう。」


あたしは早足で学校に向かった。



入学式は怠かった。

でも、瑠海に逢えた。
瑠海は良いやつだから好きだ。

でもそんな事、絶対言えないけど・・・




そんな、感じで入学式が終わった。





教室に行く途中、瑠海達に逢った。

一緒に行こうと誘ってくれたのに・・・

素直にありがとうって言葉すら言えなかった・・・


こんな自分・・・

本当にいやになる・・・









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