W・ブラッティⅡ
「それじゃあ。俺たちは先にあがるぜ?佐竹。お前一人で大丈夫か?俺たちも手伝うぜ?」
最後の舞台点検は佐竹の仕事だが、珍しく大嶺達が佐竹の仕事を手伝おうとしている。
「いや。大丈夫だ。これくらいなら三十分で終わる。大嶺達は先に休んでてくれ。明日もたっぷりと練習するからな」
佐竹の元気な声を聞いて大嶺が微笑み、
「分かった。じゃあ俺たちもリーダーの練習についていけるようにたっぷり休むとする」
そう言うと四人はステージを後にした。時計はすでに十二時を回り日付も変わっている。本番までの時間も少ない。
佐竹はいつも通りステージの確認を終えて一人しかいないステージの真ん中を使ってフィナーレで行うマジックの練習をしていた。そのために使うのは刀。
佐竹は左利きなので右腰に刀を鞘ごと差して誰もいないステージを睨む。
ゆっくりと刀を抜いた。刀の刀身がステージの照明を一身に受け光り輝いていた。そこに現れたのは三体のマネキン。それに向かって一刀両断する。
「はあっ!」
気合いと共にマネキンを切り抜く。しかし、マネキンは真っ二つになるどころか粉々になり原形が分かるものは佐竹以外いないだろう。
最後の舞台点検は佐竹の仕事だが、珍しく大嶺達が佐竹の仕事を手伝おうとしている。
「いや。大丈夫だ。これくらいなら三十分で終わる。大嶺達は先に休んでてくれ。明日もたっぷりと練習するからな」
佐竹の元気な声を聞いて大嶺が微笑み、
「分かった。じゃあ俺たちもリーダーの練習についていけるようにたっぷり休むとする」
そう言うと四人はステージを後にした。時計はすでに十二時を回り日付も変わっている。本番までの時間も少ない。
佐竹はいつも通りステージの確認を終えて一人しかいないステージの真ん中を使ってフィナーレで行うマジックの練習をしていた。そのために使うのは刀。
佐竹は左利きなので右腰に刀を鞘ごと差して誰もいないステージを睨む。
ゆっくりと刀を抜いた。刀の刀身がステージの照明を一身に受け光り輝いていた。そこに現れたのは三体のマネキン。それに向かって一刀両断する。
「はあっ!」
気合いと共にマネキンを切り抜く。しかし、マネキンは真っ二つになるどころか粉々になり原形が分かるものは佐竹以外いないだろう。