Ｗ・ブラッティⅡ

　カトリカの答えに慎次ははっとしてしまった。エクレシアと違い感情を表に出しにくい分、言葉で自分の表情を作り出すカトリカ。とても十代そこそこの女の子が言いそうにない台詞だった。


「そうだね。また会えるよね……」


　二人が笑顔で頷いた。慎次がじゃあ、またね。というと二人は小さい手で大きく手を振ってくれた。周りの大人たちは二人を奇異な目で見ているが二人は全く気にしていない。まっすぐ慎次を見つめてくれている。


　恥ずかしがりながらも慎次も彼女たちに手を振った。お互いの再会を願って。


　だが、二人の少女とはすぐに出会うことになる。