W・ブラッティⅡ
それをぼうっと見ていた慎次に悠介が話しかけてくる。
――今の一撃は誰がやった?
「え?」
――誰がやった!?教えろ!
「佐竹って言うリーダーだよ」
――さっきの一撃のときに放たれた殺気、どこかで感じたことがあるんだよな。
「へえ。殺気かどうかは分からないけど、これと似たような感じは何回かあるよ」
――どこでだ?
「確か……鉄斎の研究所で……」
そこで少しだけ間が空いた。そして悠介の焦る声が聞こえた。
――身体を貸せ!
「えっ?何で?」
――いいから早く!話は後でする!だから早く!
悠介に体を貸した慎次。
その頃ステージでは柱に縛られ、動けない麻耶の姿があった。その前には刀を持った佐竹が今にも麻耶に向けて一撃を放とうとしている。
悠介は全速力でステージを駆け上がり、
「やめろぉぉ!」
その声で驚く麻耶とメンバーの四人。
しかし一人だけ――佐竹は違う表情をしていた。
驚きではなく、笑っているようにも取れる表情が悠介の前に現れ、
会場の照明はすべて消えた。
――今の一撃は誰がやった?
「え?」
――誰がやった!?教えろ!
「佐竹って言うリーダーだよ」
――さっきの一撃のときに放たれた殺気、どこかで感じたことがあるんだよな。
「へえ。殺気かどうかは分からないけど、これと似たような感じは何回かあるよ」
――どこでだ?
「確か……鉄斎の研究所で……」
そこで少しだけ間が空いた。そして悠介の焦る声が聞こえた。
――身体を貸せ!
「えっ?何で?」
――いいから早く!話は後でする!だから早く!
悠介に体を貸した慎次。
その頃ステージでは柱に縛られ、動けない麻耶の姿があった。その前には刀を持った佐竹が今にも麻耶に向けて一撃を放とうとしている。
悠介は全速力でステージを駆け上がり、
「やめろぉぉ!」
その声で驚く麻耶とメンバーの四人。
しかし一人だけ――佐竹は違う表情をしていた。
驚きではなく、笑っているようにも取れる表情が悠介の前に現れ、
会場の照明はすべて消えた。