恋愛上等!〜不良な彼女〜
不良な彼女
「奏斗!今日もいつものアレ、やろーぜ!」
─昼休み
午前中の授業をサボって中庭で昼寝をしていた俺に、元気よく小夏が走ってきた。
俺は横になっていた体を起こして、小夏を見る。
「今日は容赦しねーぞ?」
「望むところだ、かかってこいやァ!」
ったく、これが女の言う言葉かよ。
小夏は既に身を構えている。
…これから何するかって?
…技の掛け合い?かな。
最近の昼休みはこれで時間を潰してる。
小夏からやりたいって言ったから俺はそれにつきあってるだけ。
…そう言えば、最近喧嘩という喧嘩をしてねーな。
小夏に会うまでの俺は毎日が喧嘩だったから。
それに、学校にもちゃんと行ってるし。
前の俺じゃ考えられない。
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