恋愛上等!〜不良な彼女〜



「奏斗!私が勝ったらうまい棒十本な!」



…何で俺がコイツに惚れたかって言われても


見た目は、まぁ可愛いかもしれないけど、口を開けば見ての通り女じゃねーし。


怪力で色気ゼロ、短気で怪力(二回目)だろ?


んー、…でも一つ言えるのは



「イエーイ!私の勝ちぃ!」




学校一の問題児として恐がられてた俺に




「うまい棒♪うまい棒♪」




普通に接してくれたのはコイツだけだったってこと。







「チッ、うまい棒五本だろ?」


「ハァア!?十本っつっただろーが!早く売店行って買ってこいや!昼休み終わんだろッ!」


…興奮しすぎだろ。


俺はため息をつきながら売店に向かった。



小夏はというと、鼻歌を歌いながらスキップしてる。



よくもまぁ、うまい棒でそんなに喜べるな。



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