エボリューションマン -英雄たちの峡谷-
 その物体は、レーダー上に写っていた。
「・・・・・・」
「・・・・・・!」
「・・・・・・!?」
 一室は、静寂無言状態に成っていた。
 それは、確実に現在のニューヨークのはるか上空の雲の上に来て停滞し続けていた!?
 
「何か見えるか・・・・・・!?」
 何回も何回も、何人もの人達がレーダーのモニター画面や世界中のいくつかの衛生画面を覗いて確かめ直す。
「い・いや・・・・・・!?」
「何も見えない・・・・・・!?」
「いや・・・・・・居ないはず・・・・・・」
「いや・・・・・・居ない・・・・・・目に見えない!?」


 全世界がニューヨークに注目する。

「目視で敵兵士を確認」
「了解」
 本部がレーダーを見て確認した。
 緊張感が伝染して行く。
 雲か建物の影に入って一瞬 目をくらました時だった。
 皆が目を瞬かせた、目を細める。
「こちらイーグルΨハント・・・・・・敵が消えた・・・・・・海賊船に続いて全ての兵士が消失した!?」
 本部がレーダーを確認した!? 再確認した!? 数人で確認した!?。
「イーグルΨハント・・・・・・イーグルΨハント・・・・・・こちら本部・・・・・・兵士達の姿が見えない・・・・・・消えた!?」
 そして本部からの結論は、前進して《再確認・再調査》しろという事だった。 

「キリスト似の男の居た辺りに到着」
室内だけじゃなく、敵味方関係なく、全ての兵士や機械が、忽然と姿を消していたのだった。
操縦士が言葉を失なっていた。
長い時間が過ぎていく。
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