*めりーごーらんど*





コンコン



「………王子の使いだわ、波流君を連れて隠れなさい魅兎」





強い眼差しで魅兎に言う


魅兎は放心状態の僕を連れて歩いた





遠くで魅歩さんの声が聞こえた



「どうしました?」


「こちらに黒髪の子がいますよね、私達に引き渡して頂きたい。さもないと…「ふふ♪」



「うちには愛する魅兎しか居ませんわ。おたくもご存知でしょうが…私が違う種族を嫌う事を、黒髪のうさぎだなんて聞いた事ございません。」





怖いよ魅歩さん…



「波流、行くぞ」



『えっ…』
< 12 / 33 >

この作品をシェア

pagetop