◇◆センセイは俺の!◆◇
それから15分くらいして、店をでた。
何故か2人とも、無言で歩いていた。
一定の距離を保ちながら。
今思った。
こうやって俺とみーちゃんが並んで歩いてて…周りからはどういう風に見えてんだろ…。
さすがに制服じゃないし、生徒と学校の先生には見えないだろ。
こ…恋人・・・とか?
ま、まさか、姉弟?
やだやだやだやだやだやだーーーー!!
悶える俺を不思議そうにみるみーちゃん…
はずかし…。。
あ…
ふと見ると、駅前の噴水のある広場の近くを歩いていた。
俺はみーちゃんの手を掴むと、その広場へ向かった。
また突然のことにおろおろしながら手を引かれるみーちゃん。
噴水の脇にあるベンチに座る。
ここは、俺にとって特別な場所。
孝幸と瞳の気持ちが繋がった場所、
2人が約束をして別れた場所、
そして再会を果たした場所。
俺が瞳の誕生日サプライズにいつも使うこの場所。
あいつら2人の思い出の場所は…
俺にとっても思い出の場所でもある。
だから、来たくなった。みーちゃんを連れて。