◇◆センセイは俺の!◆◇
気づくと辺りはもう、夕焼けから…夜の暗さに変わりかけてた。
噴水からライトアップされた色とりどりに光りを放つ水が溢れていた。
「みーちゃん…。」
「ん?」
ほんの少しですっかり夜の姿に変わってしまった広場で…
所々から微かなライトを浴びせられ、程よく照らされたみーちゃんの顔。
俺は、この広場へ来てから…
決心してた。
「みーちゃん…俺ッ・・・……」
俺が思い切って、口を開いた時だ…
~ピルルルルル…ピルルルルル…~~
「あ、ごめんね…はい、もしもし?」
みーちゃんの携帯が鳴って、俺の言葉は遮られた。
少し俺に背を向け、携帯に出たみーちゃん。
ハァ…タイミングわりぃ…。。
俺は少し落ち込み気味に、みーちゃんの真っ白で綺麗な背中を見つめた。
「ごめんなさい、急にいなくなってしまって…。」
背を向けたみーちゃんが、小さい声でそう言っているのが聞こえた…かと思うと…
『君は一体何をしてるんだ!?どうして君はそうなんだッ!?』
電話口から、そうはっきりと聞こえるくらいの怒鳴り声が聞こえた。
みーちゃんの肩がビクッと震えたことに気づいた。
分かってる…こんなに相手をけなすような電話をしてくるやつ。
「ご、ごめんなさい。誠さん。。」
須藤 誠…。。
俺の中で、ふつふつと怒りがこみ上げてきた。
そして、噴水のライトアップが一瞬消え…辺りが真っ暗になったのと同時に…
俺は素早く行動にでた。