◇◆センセイは俺の!◆◇
―――…ツー…ツー…ツー
肩ごしに、握りしめたみーちゃんの携帯の電子音が聞こえた。
「す…角クンっ??」
「・・・・」
俺は須藤からの電話を、無理やり切っていた。
そして、力いっぱいみーちゃんを抱き寄せた。
ほっそりとしたみーちゃんの体が壊れるんじゃないかってくらい…強く。。
驚いたみーちゃんは、体をよじったり俺の胸を押したりしてどうにか離れようとした。
でも、放すなんてもう無理だ…。
俺はジタバタするみーちゃんを抱きしめたまま、耳元で精一杯…囁いた。
「もう…ほっとけねぇよ。。
………好きだ、みーちゃん。。」
俺がそう告げた途端、みーちゃんは大人しくなった。
それをいいことに、俺はさらに続けた…
「須藤…いや悪魔から、俺がみーちゃんを助けてやるから。」
「え…………」
「もうみーちゃんの悲しい顔、見たくないよ俺。」
「…角クン…。。」
少し離れた俺は、みーちゃんの顔を見つめた。