◇◆センセイは俺の!◆◇
俺はみーちゃんのほっぺを両手ではさみこんだ。
そして見つめたまま…俺は小さな声で…
「…好きだよ?みーちゃん。」
素直な気持ちを、伝えた。
赤くなるみーちゃんに、ちょっといぢわるしたくなって…
「また…抱き締めて、いい?」
そう言ったら、もっと赤くなっちゃった。
そんなみーちゃんが可愛くて、愛おしくて…
でも…
「…角クン。」
「ん?」
「離れなさい。ふざけてないで…」
さっきまで赤くなってたみーちゃんはどこにいったのか…
笑ってない、見たことないくらいの険しい顔のみーちゃんが、そう言って立ち上がった。
俺はびっくりして、みーちゃんが淡々と散らかったものを片付けている様子を見ていた。
何?
今の…みーちゃん?
「ちょっと待ってよ。」
保健室の窓際にある机へ行こうとしたみーちゃんの手を掴んだ。
だけど、
―――――パシッ
「もうすぐ昼休み終わるわよ。教室戻りなさい。」
「・・・」
それだけ言うと、みーちゃんは保健室を出ていってしまった。
それと同時に鳴るチャイム。
俺は振り払われた手をぎゅっと握りしめたまま、チャイムが鳴り終わるまで立ち尽くしていた。