◇◆センセイは俺の!◆◇
―――――ガラッ!!
保健室の戸を開け、真っ直ぐあの人の元へと歩みを進める。
そんな俺をびっくりした表情で見るその人。
その人の前で立ち止まる。
「みーちゃん。」
優しく撫でるように、名前を呼んだ。
「何してるの…?もう下校する時間よ。早く帰りなさい…。。」
なのに、そう言って後ろを向いてしまうみーちゃん。
そんな顔して、強がんなよ…。
無理して、らしくないことすんなよ…。
――――ガシッ。。ギュッ。。
「帰らないよ。」
「す、角クン…!」
俺は、みーちゃんの小さい手をギュッと握った。
「は…離しなさい。」
「離さない。」
いつもの俺じゃないくらいはっきりとした強い口調。
それに少し驚いたのか、みーちゃんの手の力が緩んだ。
「離さない。…もう振りほどかせたりしない。」
「す、角クン。。」
強がりみーちゃんじゃなくなった。
俺はそのまま、みーちゃんを自分の胸に引き寄せた。